市倉 由美(いちくら ゆみ)さん / 36歳
須崎市の女性支援施設「りあん」は、地域で活躍したい女性の挑戦を応援し、一歩踏み出すための場所を提供しています。
その「りあん」の立ち上げスタッフとして、施設を訪れる一人ひとりの女性に寄り添い、温かい笑顔とパワフルな行動力で支援を体現しているのが、市倉由美さんです。
彼女自身が経験した人生の大きな転機と、そこから得た「前へ進む力」は、まさに「MY STORY」。多くの方に伝えたいメッセージに他なりません。
1.好奇心と行動力に導かれた学生時代
自然豊かな環境で育った市倉さんは、子どもの頃から「外の世界」への強い興味を持ち、積極的に新しい体験を求めていました。
同い年くらいの女の子に声をかけて文通を始め、何年も続けた経験があります。知らない人とつながる楽しさや好奇心は、この頃から芽生えていました
高校生の就職活動では、県外での生活への憧れを抱き、一人夜行バスで都会へ。慣れない環境で感じた人の流れの速さや、生活の厳しさを肌で感じた経験も、彼女の挑戦する気持ちをさらに強固なものにしました。
こうした経験を通して、挑戦する気持ちは学生時代からずっと持ち続けており、今ではさらにパワーアップしています。未知の世界に飛び込む好奇心と行動力は、今の自分の活動にもつながっています


2.人生最大の試練と、母としての決意
市倉さんの人生最大の転機は、今から5年前の冬に突然訪れました。夫の突然の他界です。当時、彼女は専業主婦で、3人の幼い子ども(小1、年中、0歳)を抱え、さらに世界は未知のウイルス「コロナ」のパンデミックに見舞われるという、想像を絶する状況でした。
子どもたちをバラバラにしたくない――
ただその一心で、少しずつ踏ん張り続けました
この困難の中で彼女を突き動かしたのは、子どもたちを守り抜きたいという母の強い愛と決意でした。眠る間も惜しんで学びを続ける中で、市倉さんは自分の中に秘められた強さや可能性に気づき始めます。
人生は思い通りにいかないことばかりですが、どんな出来事にも意味があり、そこから得た学びは必ず自分の力になると信じています
突然の別れや困難を通して、当たり前の日々や、人とのつながりの大切さを改めて強く感じたと言います。
3.支えとなった「つながり」と「自分を信じる力」
厳しい状況の中、市倉さんを支えたのは、人との温かい「つながり」でした。
何も言わずにそっと抱きしめてくれた幼稚園のママの存在が、私にとって大きな支えとなりました。
忙しい中でも時間をつくり、私の話に耳を傾けてくれたことに、心から救われました
また、同じ経験を持つカウンセラーの言葉にも勇気づけられ、「一人じゃない」と感じることができたそうです。
今、市倉さんを支えているのは、子どもたちの存在、人とのつながり、そして自分を信じる力だそうです。
母として、芯を持ちながら柔軟に向き合い、子どもたちを支えていきたいと思います。
そして、いつか子どもたちが自分の足で立ち、前に進んでいく姿を想像することが、今の私の大きな支えになっています


4.「市倉と出会えてよかった」と言われる存在へ
現在、市倉さんが力を入れているのは、心と体のバランスを大切にしながら、自分の時間も子どもとの時間もゆったり楽しむことだそうです。日々の小さな喜びを感じながら、前向きに過ごすことを心がけています。
そして、彼女のこれからの挑戦と夢は、「りあん」に来てくださる方に、
「市倉と出会えてよかった」と感じてもらえる存在になること
「りあん」がさらに成長し、3年後には別の県にもオフィスを立ち上げられるよう、日々の挑戦を大切に積み重ねていきたいと語ります。一人ひとりに寄り添いながら、自分自身も成長し続けたいという強い意志を感じました。
自分の人生・経験を一言で表すと?
経験
幼い頃からの好奇心や挑戦心、夫との別れという大きな試練、そして子どもたちと向き合いながら学び続けた日々 -すべての出来事が積み重なり、今の私を支える力となっています。
一つひとつの経験が、私を前に進ませ、挑戦し続ける勇気をくれるのです。
須崎で何かしたいと思っている方へメッセージ
まずは、気軽にりあんに遊びに来てください!笑
一緒にアイデアを出したり、考えたりしながら、楽しみながら挑戦していきましょう
編集後記:輝く笑顔の裏にある、しなやかな強さ
市倉さんにお話を伺って強く感じたのは、彼女の持つしなやかな強さです。想像を絶するような困難に直面しながらも、それを「経験」として力に変え、前へ進み続けるエネルギー。そして、そのエネルギーは、彼女の周りにいるすべての人を明るく照らしています。
「りあん」で市倉さんは、ご自身の経験から学んだ「人とのつながりの大切さ」を誰よりも深く理解し、実践されています。りあんに来る女性たちが、市倉さんのように、迷いながらも、自分を信じて挑戦し続けられるよう、彼女はこれからも温かく背中を押し続けてくれるでしょう。
ぜひ一度、「りあん」に足を運び、市倉さんの笑顔に会いに来てみてください。


